私達は、エレクトリックギターをこの世に送り出した先駆者として、常に、自分達自身の伝統や歴史、そして自分達の仕事に誇りを持っています。そして、未来に新たな創造を生むべく取り組んだ、偉大なる創始者Adolph Rickenbackerの偉業に対しても、いつの日も敬意を表する事を忘れていません。

しかし、それは、決して過去の栄光のもとで甘んじる事ではなく、かの偉大な創始者のように、パイオニア・スピリッツを保ち、絶え間ない努力を持続する事に、日々取り組んでいく事に他ならないと考えています。


今日私たちが造る楽器が、新たな音楽の創造に大きく寄与出来る場面は-----かつて新たな楽器の創造が、新たな音楽を生み出したようには-----それほど多くないのかもしれません。

しかし、BeatlesやYesのみならず、Tom Petty、U2、REM、Radioheadなどに代表される多くの新しいアーティストの傍らにはRickenbackerの存在があります。

ひとつの楽器から繰り出されるたった一つのコードだけで、世界中の誰しもが、その曲名を思い浮かべる楽曲を知っていますか？
"A Hard Day's Night"をおいて、他にはないですよね？いうまでもありません、このサウンドがRickenbackerなんです。

私たちRickenbackerと山野楽器は、互いに長い歴史を持つ二つの世界として、ごく自然発生的に一緒に歩むことになったのだと思っています。この団結が、Rickenbackerの新たな一歩となり、日本の皆様にさまざまな満足と喜びを与える事が可能となる、新たな1ページになる事と確信しています。
この事は、あくまでひとつの始まりでありますが、この一歩が、いつの日か必ずやまた伝統の一つとして形作られていく事になると信じています。


With best regards,

John Hall
Chairman and Chief Executive Officer